オフィスの甘い罠
そんなことをしている間
にも柊弥達は順番に部署を
移動し、気づけばもう
すぐ傍まで来てた。



「わわ、次こっち来そうですね!

もぉー、あんなイケメン
なんだったらメイク直し
行っとけばよかったぁ〜」



さっきの同僚が興奮した
声で言うとおり――

柊弥や社長の視線が、
とうとう総務部のデスクが
並ぶこっちに移って――…。



(お願い―――
気づかないで……!!)



とっさにうつむいてその
視線を避けながら心の中で祈る。



でも、足音と気配で3人が
完全にこっちへ来たことは
わかった。



専務の声が真っ先に耳に
飛び込んでくる。



「こちらが総務部です。

課長の佐々木君以下、
女子社員と派遣社員が多い
部署ですな。

本社の総務だけでなく、
各店舗の経理業務もここで
担当してまして……」
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