大好きな君にエールを*番外編
「……告白、しようかな」
男子はバスケで、バスケをしようとボールを手にして立ち上がった時だった。
男子達の中の一人が呟いた。俺はすかざずそいつを見た。
それは、三船だった。三船は(言いたくないけど)イケメン部類でモテ男。
三船を見ている女子の目は、ハートマーク率が多い。
そんな三船が、倉橋に告白をしようかと呟いたのだ。
「マジ?三船いっちゃう?」
「……だって、倉橋いいじゃん」
「ヒューヒュー!こっちまで赤くなっちまうって」
そして、笑い合いながらボールを手にしてバスケを始めた男子達。俺は完全に傍観者。
「まぁ…意外にライバル多いな」
「あ…あぁ」
春の呟きに持っていたボールを落としてしまった。