大好きな君にエールを*番外編
倉橋と冗談を言い合いながら廊下を歩く。何とも言えないふわふわとする気持ち。
これが…好きな奴といる時の感情なんだな。
「あ、そういえばお互いもうすぐ地区総体だね」
「だな。倉橋は剣道だよな?」
倉橋は頷いた。倉橋が剣道部ということを知っていて聞く俺。まぁ…確認のためにな。
「最後の大会だし、お互い頑張ろうな!」
「うん!」
地区総体が終われば引退となる。これからは高校受験へ向けて取り組む。
そして高校へ進学すればみんなと離れる。…倉橋とも。
きっと、今の関係のままだったら倉橋とは連絡を取り合うことはないだろうな。
それに、今はいないだろうけど、いつかは倉橋にも彼氏が出来る。…まぁ、今好きな奴はいるかもしれないけど。