大好きな君にエールを*番外編
「だけどさ…三船も狙ってるよな?」
「麻帆を、か?」
「う…うん」
前、体育で『倉橋に告白する』って言っていた三船。もう告白したんじゃないか…
「ぶぁーか!」
すると、イキナリ春からのチョップが下った。俺は頭を抱える。
「そんなに人のことばっかり気にすんなよ!」
「え?」
「麻帆を好きな気持ちを確信してるのに、伝えないとかマジ勿体ないから」
春が寂しそうに笑った。なぜかわからない気持ちになった。
「……実は俺、超ーダメ元で優帆さんに気持ち伝えたんだ。まぁ、優帆さんは『ありがとう』って笑ってくれたんだけどな」
「いつの間に?」
「中2の終わり。麻帆ん家で課題した時に、な」