コスモス
……………
「なんか意外に面白かったな!」
「うん!期待以上だよ~」
映画を見終わった僕等は、近くのマクドナルドでお昼を過ごしていた。
話題性のあまりない映画だったから心配だったが、それは僕の杞憂に過ぎなかった。
明日可の喜ぶ顔を見て、この映画を選んで正解だったと心から思う。
「明日可、もうそれ食べないの?」
僕のトレーは既に空。
明日可の前には、しなびたポテトが残っていた。
「うん、もうお腹いっぱい」
「じゃあ俺もらいーっ」
手を伸ばし、柔らかくなったポテトを口に運ぶ。
「もうしなびてるでしょ」
「…うん。なかなかな食感だね」
明日可はいつもの仕草で笑った。
何気ない普通のやり取りがすごく嬉しい。
僕が三本目のポテトを口に運ぶと同時に、明日可はカバンからポーチを取り出した。
…薬の入った、ポーチだ。