コスモス
「ごめん、お待たせ」
カタッという椅子の音で、ふいに我に返る。
薬を飲み終えた明日可が帰ってきた。
「そろそろ出ない?あたし買い物したいんだ!」
いつもと変わらない口調で話す明日可。
何を話そうかと構えていたが、そんな僕とは正反対に明日可の笑顔は普通だった。
…僕が思うほど、明日可は気にしてないのかもしれない。
そう思うと、なんだか少し安心した。
大丈夫。僕等がすることは、普通のカップルと何も変わらない。
「よしっ!んじゃいこっか!」
残ったポテトを口に投げ入れ、僕は思いきり立ち上がった。