コスモス


……………

その後僕等は、街をブラブラ買い物した。

明日可の好きなお店に入り夏物のジャケットを買ったり、僕の行き着けのお店でシルバーアクセを物色したり、行列のできるアイス屋にわざと並んで、歩きながらアイスを食べたり。

普通のカップルがすることを、普通にやってのけた。

その度僕は、小さな安心感を覚えていた。



…そうこうするうちに日は傾きはじめ、真っ青だった空の色は薄いオレンジに染まっていった。

「はぁ~、いっぱい遊んだねー」

朝の待ち合わせ場所に向かいながら、明日可が満足そうに呟く。

「まじ遊んだしっ。足いてぇよ」

笑い合う僕等の影が、気付けば長く伸びていた。


…朝の待ち合わせ場所の前に着くと、明日可は足を止めた。

「…ねぇシュウ」

僕も思わず足を止める。

「今日のデート、普通だったよね?」

振り向いて、明日可は言った。

「映画見て、マックで食べて、買い物して…。こういうデート、普通のカップルしてるよね?」

突然の言葉に戸惑う僕に、明日可は続ける。


「あたし今日…普通にシュウの、彼女っぽかった?大丈夫だった?」


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