コスモス
「…じゃあ…ね」
荷物を持った明日可が呟く。
ゆっくりと、ゲートへ向かう。
ミキ達が、集まったのがわかった。
…僕は、何を言えばいいのだろう。
口を開けば、そこからは別れの言葉しかでてこない気がして、僕は必死に唇を噛み締めていた。
…その時だった。
「シュウ!」
ゲートの手前で、明日可が叫ぶ。
僕は思わず、顔を上げる。
「あたし絶対、シュウの思い出になんかならないからねっ!」
…思い出…
「…っ、当たり前だろっ!俺だって…絶対明日可を思い出にしたりなんかしねぇよ!」
…満面の笑顔が、僕に返事をする。
そのまま振り向き、明日可はゲートの中へと吸い込まれていった。
出会った時と、同じ笑顔だった。
…僕の大好きな、笑顔だった。