コスモス



……………


次の日、僕はいつもよりも早く家を出た。


あの計画を、早く明日可に伝えたかった。

昨日メールをしてもよかったけど、どうしても直接伝えたかったんだ。

学校に着き、逸る気持ちを抑えられずに、僕は真っ先に明日可の教室に向かった。


同じ教室なのに、中にいる人は全然違う。
違うクラスっていうのは、どうも入り辛い。

僕が知らないこの空間の中で、明日可は毎日授業を受けてるのかと思うと、なんだかあまりいい気がしなかった。

入り口のところに立ち、明日可を探す。
窓際の後ろの方の席に、見慣れた笑顔があった。話しているのは、多分ミキだろう。


「明日可」


僕は、その場所から明日可の名前を呼ぶ。

一瞬、教室の中の目線が僕に集まった。


…ヤバ、目立った?


どうも、他のクラスはやりにくい。

ワックスで固めた髪をくしゃっとしていると、パタパタと足音が近づいてきた。

聞き慣れた、足音。


「おはよ」


目の前には、明日可の笑顔があった。

ほっとする、自分がいる。

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