コスモス
「おはよ、須川君!」
明日可の隣には、ショートカットの小さな顔があった。
明日可の親友、ミキだ。
「はよ」
僕は、2人に向かって言った。
「どうしたの?教室に来るなんて、珍しい」
明日可が小首を傾げる。
そうだ。僕は、あの嬉しい計画を持ってきたんだった。
僕は嬉々と話し始めた。
「昨日話してたじゃん、ゴールデンウイークの話」
「うん」
「夜、カズから電話があって誘われたんだけど…よかったらさ、カズの親父さんの経営するキャンプ場に、泊まりに行かない?」
「…泊まり?」
はっとした。
明日可の口からその言葉を聞いて、僕は何だかとても大変な誘いをしている気分になる。
『泊まり』
一瞬で顔が赤くなった。
「あ、違くて…、みんなでさ!うん。カズやタケもいるし…ミキも誘っていいって、カズ言ってたし!」
「ミキも?」
ミキが明日可の隣から嬉しそうに顔を出す。
「もちろん、管理人だから、一応…保護者?、カズの親父さんもキャンプ場にいるし」
高校生にもなって、保護者かよ。
でも、とりあえず僕は、明日可を安心させなきゃいけないと必死だった。
『泊まり』をあまり、深刻にとってもらっては困る。