コスモス
「トランプやめやめ!若者らしく体動かそうぜっ」
自分が勝てないことを悟ったのか、誠二が提案した。
次に勝てる確率の低いタケが、提案にのってトランプを片付けだす。
「しょうがないなぁ。じゃああたし、鬼ごっこ!」
誠二の提案に、仕方なく千歌が賛同する。
僕たちも何だかんだ乗り気だった。
「いいねぇ。童心に帰ったつもりで遊んじゃうか!」
カズがよっと立ち上がった。僕もそれに倣う。
「んじゃ、とりあえず外に…」
「まってっ!」
…止めたのは、ミキだった。
「ミキ?」
みんなの視線が、一気にミキに集まる。
目を泳がせながら、ミキは言った。
「鬼ごっこより…、あ、かくれんぼにしない?かくれんぼ!」
「かくれんぼ?」
「そう!かくれんぼ!」
何故か妙にこだわるミキ。
戸惑いを隠しきれていないところがひっかかる。
「いいけど…何で?」
僕はミキに尋ねた。
「何でって…その…」
ミキは明らかに口ごもる。
みんながミキの言葉を待った。