らっく!!
俺はあいつを呼び出した。
「なんか用?正直言ってあんたと話すことなんて何もないんだけど?」
大原は心底嫌そうにテーブルについた。
俺が呼び出したのは行きつけのカフェ。
しかも個室。
もちろん俺だからなせる業だ。
「早くしてくれない?あんたと違って暇じゃないのよ、私」
大原がイライラと指でテーブルをつつく。
俺は大して気にせずメニューを開いた。
「そう言うなよ。美味いぜ、ここのコーヒー」
そう言ってコーヒーをふたつ頼む。
選ばせようかと思ったが大原相手じゃ面倒くさい。
「何この値段っ!?マジあり得ないっ!!」
メニューを見ながら小さく叫ぶ大原は貧乏丸出しでもっと大衆向けの場所にすれば良かったと柄にもなく自分の行動を後悔した。
ふたりきりでいても襲う気も何も起きない…。
黙っていればそれなりにいい女なだけにこの場はどうすべきなのだろうか…。
しばらくボンヤリとこいつを眺めてみた。
「っで、ホントに何の用なのよ?」
我に返った俺は大原の睨みをきかせた視線をもろに浴びた。
「美弦ちゃん…どうしてる?」
最近めっきり会わなくなった彼女が少し心配だった。