らっく!!
「今更…美弦に何か言うつもりっ!?」
バンッと机に両手を叩きつけ怒りを爆発させる大原。
愁に対しての不満を誰にもぶつけられなくて仕方がなかったのだろう。
「私…っ高屋先輩があんな人だとは思わなかったっ!!」
声を押し殺し悔しそうに呟く。
「落ち着けって言ってるだろ」
俺はコーヒーを啜った。
あくまで冷静な俺に大原も頭が冷えたのかつられてコーヒーを一口飲む。
「美味いか…?」
「うん…」
素直に頷く大原は自分の取り乱し様にようやく気づいたのか恥ずかしそうに俯いた。
…珍しい。
今度はこれで苛めよう。
いや、取りあえず今は本題に入ろう。
「お前はどう思う?愁は本当に美弦ちゃんと好きで別れたと思ってんのか?」
俺が初めてこの話を聞いたのは学校だ。
新学期早々、俺の周りにはその話を聞きたくてうずうずしていた連中が集まってきた。
愁は何も言わずいつものように何食わぬ顔で人ごとのように傍観していた。
そう…。美弦ちゃんと出会う前のように…。