らっく!!


「まさかあの高梨さんが佐崎さんの保護者だとは思いませんでした~」


大原さんはそう言ってティーカップに口をつけた。


「困ってる人を見捨てるほど、ひどい人間じゃないからね~」


紘一さんはソファに大きく体を預け、ハハッと笑った。


私は大原さんに見えないように小さくガッツポーズをした。


上手いこと話を合わせてくれてるみたい…。


このまま何事もなく帰って欲しいな…。


「美弦に友達が出来て俺も一安心だよ~。ほら、いきなりこういう世界に来て慣れてないことだらけで戸惑ってるんじゃないかと思っててね」


「クラスメートとして私も仲良くさせて頂くつもりです。ね?佐崎さん」


教室での態度はどこにいったんですか~?


「はい…」


この変わり身の速さは間違いなく超一流。


あれほどしつこかった大原さんも今度こそ納得してくれたように見えた。


「ゴメンナサイ、お手洗いはどこかしら?」


「扉をでて左の突き当りです」


大原さんは上機嫌で扉を出て行った。


その様子を見送っていた私はホッと胸をなでおろす。


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