らっく!!
「美弦、大原さんには話したほうがいいと思うよ?これから先、美弦はずっと秘密を抱えなきゃいけないことになる。仲良くなってもそれじゃつらいだろ?」
俯きだした私を紘一さんが諭すように頭を撫でる。
「わかんないんだもん…」
秘密を打ち明けてしまっていいのか私には分からない。
「しょうがないなあ…」
紘一さんは呆れながら口を開いた。
「大原さんそろそろ出てきなよ。俺達の話、聞いてたんだろ?」
しばらくして、カタンと小さな音ともに大原さんが現れた。
「……なんでわかったんですか?」
その顔は悔しさに満ちていた。
「そーだなあ~。電話の時から大原さんが俺に敵意を剥き出しにしてたからかな?そんな子が俺と美弦を2人っきりの状況にするわけないと思ってさ」
簡単でしょ?っと紘一さんは満面の笑みを浮かべた。