歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤
その、五十嵐さんて人は…私とあまり歳が変わらないくらいの人だった。


でも私よりは年上か?

とにかくすごく若い人だった。


顔は正直、超がつくほどのイケメン。

その辺の俳優なんかより、断然顔が整っていて、まるで芸能人のようだった…。




「コイツがさっき話してた五十嵐慶(いがらしけい)くんだよ〜。この若さでギタリストで、しかも作曲もできるんだ!もう何曲もヒット曲出してるんだよ♪」


雄大さんは、まるで自分のことのように興奮しながら言った。



確かに…この若さなら、かなりの実力もった人なんだろうな・・

音楽のことに関して辛口の雄大さんが、こんなにベタほめするくらいだから、よっぽどスゴい人に違いないな…



――!!

そんなことを考えていたら、五十嵐さんと目が合った。

そして、私にぐっと近づいて来る五十嵐さん。


ななな、なに!!?




「…テレビで観るより、やっぱり生の方がかわいいな……」

「……へ!?」


真顔でそう言う五十嵐さん。

間近で見ると、ますますカッコイイ…
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