歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤
そう言って、玄関から部屋を出て行く五十嵐さん。

私は慌ててドアを開けた。




「……フ――‥」


五十嵐さんは玄関の外でタバコを吸っている。



「五十嵐さんっ。家の中で吸っても大丈夫ですよ!」

「悪いけど、なんか温かけぇもんくんね?」

「…温かいもの?」

「うん。」

「あ、はいっ。ちょっと待ってて下さいねっ!」


私は部屋の中へ入り、急いでホットコーヒーを入れ再び玄関の外へ出た。

五十嵐さんは2本目のタバコを吸っている。




「コーヒーで良かったですか?」

「…うん。全然いい。サンキュ。」


五十嵐さんはそう言って、白いカップに入ったコーヒーを飲む。




「あの……本当にその・・変な意味ではなくて……部屋にあがって下さい‥私、大丈夫ですから!」

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