17歳の不良と6歳の殺し屋
あの笑顔の裏にそんな物騒なものが隠れ潜んでいるとは…人はやはり見た目に騙されちゃいけない。
だが、雫にとってはその方が好都合だった。
何故なら、翡翠達の類の関係なら本気になってやっても構わないという事。

相手は素人じゃない。
思いっきりぶっぱなせる。
雫は腕がゾクゾクと震えるのを感じていた。

「ところで…」

翡翠がクルリと振り向いた。雫もそんな翡翠に視線を合わせるが…


「…翡翠?」

翡翠は瞳を大きく見開いて固まっていた。
まるでとんでもないモノを見ているような…

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