17歳の不良と6歳の殺し屋

「あ~…もう死にそう」

「大丈夫かよ」

私は死ぬ気になってお粥を作り始めた。吐く息がいつもより熱い。目は腫れぼったいし、身柄が何よりも重い。
汗が流れる。気持ち悪い。骨が軋む。
散々だ。



「なぁ、雫」

「……何?」

「昔話でも、しようか?」


「……?」


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