彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった
【再会】
『今日祐君と仕事なんでしょ?ママからもよろしく言っといてね~☆たまには地元にも帰ってきてねって。』
「はいはい、じゃあ朝忙しいんだから。もう電話きるよ?」
出掛けにかかってきた電話は、こないだ実家に帰ったうちのママからで。
ホント無神経な母親だ。
嫌なことを思い出させてくれる。
そう、今日は祐輔と打ち合わせで、あの日以来初めて会う日。
祐輔は、あたしだって知ってるんだろうか…
名前で気づくよね、きっと。
それでも仕事を引き受けたってことは、どーゆうコトなんだろうって考えてしまう自分が嫌。
だって仕事だもん、プロだったら私情挟まないのが普通だよね…