半熟cherryⅡ
「…随分と余裕な物言いだな…」
聞き取るのがやっとのくらい。
杉原は小さな声で呟いた。
「…そういうところが気に入らねぇんだよ!!」
『…?!』
“ビリビリビリッ”
いきなり大声を張り上げて。
杉原は拾った封筒を。
乾いた音を響かせて破いていく。
さっきまで浮かべていた笑みは消え。
鬼の形相…とまではいかないにしても。
それに近い、怒り丸出しの表情で俺を睨んだ。
「見た目もよくて成績優秀?
おまけに真っ直ぐ生きてる、みたいなツラしやがって。
気分が悪いったらねぇよ」
杉原は吐き捨てるように言葉を発した。
「知り合いだから部屋にいた?
ただの知り合いがあんな時間に…それも生徒が教師の部屋になんかいるかよ」
こうなると“生徒と教師”の会話になんてなるはずもなく。
「さっさと認めて停学にでも退学にでもなっちまえ」