ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
ふわりとフローラルな香りに包まれ、
強く、抱きしめられた。
全く意味がわからなかった。
昨日会ったばっかりで、
しかも昨日のことを思い出せない奴に抱きしめられている。
「ちょっ……」
「…わりぃ、なんでもない」
朔はそういって、何事もなかったように、
茂みの中へ消えて行った。
さっきのフローラルな香水…
女物だよね?
いろんなことが渦を巻きながら、
あたしは教室に戻って行った。
チャイムはもう鳴って、
SHRが終わった頃だろうか。
そうだ、アイツらがいるんだった。
ま、いいか。
適当にやり過ごすことにする。