ガラクタのセレナーデ
「無駄だから……」
 そう呟くと、再びいろはの目から涙が溢れ出した。

「何が?」
 男は薄く笑ったまま、聞き返す。

「あなたが、どんなに私を拒絶するような態度をとっても、
 どんなに、私に酷いことを言っても、

 無駄だから」

 止め処なく流れ出る涙と共に、いろはの口からは言葉が溢れ出す。

「何言ってんの?
 意味わかんねぇ」
 男はそう言って、失笑する。
 
「もう、止められないの。
 私は、あなたを……


 愛してる」



 部屋の空気が、色を変えたように感じた。



 男はしばらくの間、呆然といろはを見詰めていた。
 だがようやく、
「何それ? ぶっちゃけ迷惑なんすけど。
 勘弁してよ、センセー」
 そう言って笑いだした。



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