大金持ちと貧乏娘
加奈はその人だかりの中にいた。

目をハートにして。

「ちょっと!加奈っ!!」

私はこの人だかりの中から加奈を救出しようとした。

真ん中の男が歩きだしたと同時に

人だかりが動く・・・

案の定私は転んだ・・・

「痛っ!!!」

私は思わず叫んでしまった。

みんなの視線がこっちに・・・

来るはずもなく・・・

「ちょっとごめんね」

空から声が降ってきた


「大丈夫??」


手を差し伸べられた。

手を差し伸べてきたのは・・・

あの男・・・


やばい・・・


「あ、あの大丈夫です」

周りの目が光ってる!!


不運なことに初日からタイツが破れた。

破れたところの肌から血がにじんでいる。

痛い・・・




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