大金持ちと貧乏娘
「ね、ねえ加奈・・お願いだからあの中には入らないで!」

私ホントに耐えられない!!

なんだかその佐久間って人に

親友をとられたみたいで・・・

「ごめん!その人私大嫌い!!」

言っちゃった・・

言っちゃったよ・・・

加奈に悪いこと言っちゃった・・・

どうしよう・・・

ごめんね。加奈。

私は泣きながら走った。

そして心の中で謝り続けた。

しばらく走ったところで

チャイムが鳴った。

ああ、遅れちゃった・・・

初日から遅刻だよ・・・

やっちゃった・・・

そこはどこかもわからないところだった。

ふと前を見ると

そこには

「理科準備室」と書かれた

壁掛けがあった。

サボるんだから身を隠しておいた方がいいよね

そこに入ろうとした瞬間

「おい。」

!?

何この低い声!?

もしかしてまだ誰かいた??

「お前B組だろ?」

「え?」

誰?何で私のクラス知ってるの?

「えっ、、、はい。そうですけど・・」

私は振り返った。

その人は言った。

「体育館は向こうだぞ。」

「あ、ありがとうございます。」





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