恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜



いろんなことを思い出しながら、鳴らし続けた電話。


だけど翔は…

その電話に出てくれることはなかった。



そのまま家まで行ってみたけど、

「いないの、ごめんね」


翔のお母さんにそう言われた。



だけど、翔はきっと家にいた。


自転車が、家の前にとまってた。



いないはずなかった。

こんな朝から、歩いて翔が出かけるわけない。



会いたくないんだと思った。


じゃあ、だったら何で?


どうしてこれを、ドアノブなんかに掛けて行ったの?



帰り道。

水色の紙袋が、自転車のハンドルを握るあたしの手元でユラユラ揺れる。


信号待ちでふと視線を落としたあたしは、紙袋に入っていたメッセージカードに気付いた。






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