気まぐれ社長の犬
「本当外面だけはいいですね」
「あ゙?まあ仕事だからな」
「そうですね。その言葉、秘書としては嬉しい限りですわ」
「なんだよ秘書って紹介したのがそんなに嫌だったのか?」
「いえ。その方が都合がいいですからね。逆によかったですよ」
確かにそれもあるのかもしれない。
きっと両方なんだろうな。
本当カッコ悪。
「じゃあなんでそんなに不機嫌そうなんだよ?」
私は響城さんの手に自分の手を絡めた。
「…私生き物が苦手なんです。あそこには動物の檻があったでしょ?だからです」
なんて嘘。
確かに動物は苦手だけど、檻に入ってるのを恐がるほど臆病じゃない。
でもどうしても
誤魔化したいんだもん。
「は!?本当かよ。…あははは!!」
響城さんはいきなり爆笑しだした。
…誤魔化し方を
間違えたかもしれない。
いや、だいぶ間違えてしまった。
「おま、生き物が苦手って…あはは!!意外と可愛いとこあるんだな」
響城さんは爆笑しながら私の頭をなでる。
「…こんなにバカにされたのは初めてです」
私はなんだか恥ずかしくてうつむいた。