気まぐれ社長の犬
「いつまでもこうしててよろしいんですか?」
「ああ、今日はもうほとんど仕事はないからな。そんなことより、お前そろそろその敬語やめろよ」
「いえ、私は婚約者でありながらもボディーガードですから。それにもうこれで慣れてしまったので」
「ふーん…でも結婚したらちゃんと敬語やめろよ」
「わかりました」
そう言うと響城さんは私を抱き締めた。
響城さんの匂いと温もりに、私は目を閉じる。
幸せ……
ぎゅっと抱き締める腕に苦しさを少し感じながらも私は響城さんに溺れた。
「愛してます……」
「妃和…俺も愛してる」
この時間がずっと続けばいいのに…そう願いながら、私は目を閉じた。
永久という、儚い言葉を信じて―――