永遠の翼

心の奥

朝の光が部屋に差し込む。


「う、う~ん・・・あと5分・・・」


ベッドの中であと5分と思う瞬間が、寝ているときでもっとも気持ちいいときだと思う。


でも、現実はそんなに甘くないわけで。


起き出さなければならないのだ。


身体を起こす。


「・・・・・・」


昨日、私はなんであの話をしたんだろう?


失った夢の話。


あの話は、誰にもしたことがない。


私を救ってくれた、ただひとりを除いては。


話す理由もなかったのに。


どうして、宏さんに話したんだろう・・・


自分でもよく分からなかった。


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