永遠の翼
―――きみは、どうなの・・・?



わたしが問い掛ける。



―――え・・・ぼく?



彼が自分を指差して尋ねる。



―――きみは、どう思うの?



わたしは頷いて、質問を繰り返す。



―――ぼくは、何も感じないよ。



―――ぼくは、ここの案内人だから・・・



―――この・・・何もかもが止まっている世界の、案内人だから・・・



彼が背を向けて、歩き出す。



わたしも、それに続いた。



< 33 / 230 >

この作品をシェア

pagetop