カモミール・ロマンス
後日、クラスメイトのOさんは当時のことをこう語った。
『
あの時はちょっとした冗談だと思っていたんです。
それがまさか本当に後夜祭まで来ないなんて思わなくて……
私、司会進行とか向いてないし、文化祭の最中にも何度も何度も校舎内を探したんですけど
ど、何処にも委員長や先生の姿がなくて……
でも、その……私、確かに聞いたんです。
三階の廊下を歩いている時に男の人の取り乱した様な声で、必死で誰かに謝っているのを……
』
※プライバシー保護の為、音声は変えております。
これが後に桜宮祭七不思議と呼ばれる、居るはずのない担任伝説である。