ハネノネ ‐the world that you saved.‐
「僕らは、こんな時代に生まれたから、生まれたときから色々な検査をされた。
そして異常のない健康体と診断された瞬間から、強制的に調査隊に入れられ、ハネノネや星の歴史、チキュウやニホンの様々なことを学ばされた。
ずっと思ってたんだ。
なんで僕らだけ、こんな理不尽な目に合わされるんだろう、と。
お父さんやお母さんにも会わせてもらえなくて、チキュウに飛ばされて、見たこともないハネノネを探す羽目になったこと。
なにもかもが憎くて仕方なかったけど、チキュウに数年間滞在して、理不尽なのは僕らだけじゃない、って思った。
まったく関係ない人達が死んだんだ。
そう考えたらハネノネだってそうだ、ひとりでたくさんの命を殺めて、そのたびにすべて背負うことになるんだ。理不尽に決まってる。
でもチキュウもハネノネも死んだ。
これは僕らの先祖が冒した揺るぎない罪なんだ。今を生きている僕らが背負わなくちゃいけないんだ。」
手が震える。
今、僕は上手に喋れているのだろうか。