唇にキスを、首筋に口づけを
「ただいまー」
ジュンくんと別れて歩くこと約10分。
我が家に到着した。
・・・。
特に返答が帰ってくるわけでもない。
まだ、爽哉帰ってないか。
今、何時?
9時45分か・・・。
30分は帰ってこないかなあ。
よし、ゆっくりお風呂にでも浸かるか。
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私はお風呂に体を漬けながら考える。
ジュンくん、かあ・・・。
不思議だな。
偶然助けてもらって、
偶然すれ違って、
偶然私のバイト先に来て、
偶然帰りが一緒になって・・・。
なんだろ、この偶然の重なり。
怖いくらいだけど、
これが何かの縁なのかな?
所謂、運命、とか。
・・・、
ない、ないでしょ・・・!
うわあ、
何私ってば恥ずかしいこと考えてるんだろう。
ありえんてぃーですよ、はい、うん!
私は顔面を水面につけた。
そんなことをしていると、
お風呂にも持ち出してるケータイのバイブが鳴り響いた。
?
私はケータイを見る。
画面に映し出されていた名前。
ジュン・・・
ジュンくん・・・!?
あ、おう、嘘・・・、
このタイミングで?
私は一つ息を吸って、
私は一つ息を吐いた。
メールなのに。
単なるメールなのに。
私は受信ボックスを開いた。
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連絡先、ありがとう。
僕も今家に着いたよ。
うん、それだけだから。
おやすみ。
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ばくん、ばくん、
なんだか一文字一文字緊張してしまった。
取り留めもない内容。
なのに、なんでこんなに緊張が・・・!
うう、
らしくないなあ、私。
うう、とまた水面に顔をうずめた。
その時だ。
「ゆりなー」
脱衣所の外から私を呼ぶ声がした。
!
私は現実に引き戻されたような気分になった。
しまった、爽哉もう帰ってたんだ。
「ごめん、もうでるから」
私はそう言ってお湯からぬけた。
・・・、
体を拭きながら考える。
なに、浮かれたことかんがえてたんだ。
私は、結界師。
だから、私は男にうつつを抜かしている暇はない。
うん
と、私は頷いた。