執事と共にバレンタインを。
春樹は、つい、と恵理夜の前髪をめくり上げた

そして、そこに自らの額を押し付けた。

濃厚なカカオとブランデーの香りが二人の間に満ちた。


「は、はいっ」


恵理夜は思わず、その香りを押しのけるように恵理夜は包みを突き出した。


「お嬢様、これは?」

「ハッピーバレンタイン春樹」


まだ赤みが引かない顔で、恵理夜は言った。
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