執事と共にバレンタインを。
そして、包みを見つめて言った。


「開けてみても?」

「ええ」


春樹は、丁寧にその包みを開けた。


「これは、」


白い手袋だった。


「執事の礼装には、必要でしょう」


恵理夜は、春樹に時計を与えたときと同じ笑みで言った。
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