執事と共にバレンタインを。
恵理夜は、手を動かしながらも羅列を始めた。


「まず、お菓子作りは完璧にやってしまう」

「お嬢様に作るためですよ」

「紅茶だって美味しく入れられるし、」

「それも、貴女のためですよ」

「ピアノだって弾けてしまうし、」

「貴女に聞かせるための、あの1曲だけですよ」

「武術や知識だって貴方には勝てる気がしないわ」

「単純に、貴女より生きてる時間と勉強した時間が長いだけですよ。それに、」
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