執事と共にバレンタインを。
恵理夜は、唾液を出して口元のガムテープを湿らせた。

そして、這って携帯のところへ移動した。

恵理夜の携帯は、先日川に飛び込むという大事故を起こしたおかげげで新調されていた。

恵理夜は、とにかく丈夫な機種を選んでいた。

顎を使って何とか二つ折り携帯の画面を開く。

液晶にひびが入っているが、通話なら問題ないだろう。
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