ラブソングをもう一度
「あーぁ。無断外泊だろ?ご両親が、心配するよ、不良娘」
初めて見る、にやっと笑ったあなたのその顔に、ついつい、心を許してくれたかのように感じてしまう。
「両親なんて、いない。生まれた時から、父親の顔は知らないし、母親は男と一緒になるために、あたしを捨てたよ」
真面目で正直なあなたの顔が一気に曇る。
聞いてはいけないことを、聞いてしまったとでも思ったのだろうか。
「なんてね。うそだよ。外泊は、大丈夫。いつものことだから」
「嘘?」
切れ長の目がいぶかしげにあたしを捕らえる。
この目に見つめられると、身動きが取れなくなる。