君に嘘を捧げよう

「そんなに嫌なら自分で考え。でも一応俺の策は教えたし約束は守ってもらうで」

「…ゴメン…」

「おう。とりあえず頑張れよ」

そう言ってカイはどっかに行った。多分ミワちゃんのとこかな?

純粋に恋できるってうらやましい…。

「…って俺女々しいぞ!しっかりしろ!」

確かに俺はちょっとだけカイを頼りすぎてた。

なら納得のいく方法を自分で考えよう。



俺のチンケな脳みそではこれくらいしか思いつかなかった。

夜のジョギング。

俺の考えはこうだ。

頑張って早く走れるようになる。

ホントにダメそうだったらカイの策を使う。

でもカイのはホントに最終手段だ。

とりあえず初めだし3kmくらいでいいか…。

「3kmか…ロー〇ンあたりから折り返してくればいっか」

ついでになんか買ってこよ。

こんな感じではじまった夜のジョギング。

この努力の成果がまさかあんな災難を呼ぶとは。

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