莉亜と遊羽



私は謎の男の子の発言で
大事なことに気がついた


『あぁっ!
あたしもあれに乗るはずだったのにぃ…』


そう

男の子が指さしていた電車は
あたしの乗る電車でもあったのだ



"最悪だあ…"



『なに、あんたもあれ乗るはずだったの?』


少し不機嫌そうに
あたしに聞いてくる男の子。


『そう…だけど。』


『どんまいだね』


意地悪そうに少し笑って
そう言ってきた


なんかむかつく…


『名前は?』


『えっ…
り、莉亜────。』


戸惑いながら答えると


『そっか莉亜ちゃんね
俺、遊羽っ』


なにっ?
この親しげな感じ…
てかあたし年上なんですけど。



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