君がいれば・・・①
ファインダーからシンは顔を上げると瀬奈の所へ戻って来た。



そして身を屈めて瀬奈の唇にキスを落とす。



深いキスではないが親しみをこめたキスに瀬奈は舞い上がりそうだった。



「大好き……シン……」



「俺が言う言葉を先に言わないで……」



もう一度瀬奈の唇に啄ばむようなキスをした。



すごく楽しい午後だった。



シンはリラックスしていて瀬奈はシンの違った面を見られた。



******



色々な韓国料理が次から次へと運ばれる。



その度にシンが料理の説明をしてくれるのだが瀬奈は覚えられなかった。



全ての美味しかった。



辛いものにまだ慣れていない瀬奈の口にあわせて作ってくれたらしい。



それにはシンの心配りがあったのだが。



2人はゆっくり食事を楽しんだ。


< 283 / 430 >

この作品をシェア

pagetop