君がいれば・・・①
「食べたい……」


「お腹すいて起きちゃったの?」



シンの言葉の意味を取り違えた瀬奈にクッと喉の奥で笑った。



「えっ?」



瀬奈が困惑した表情でシンの顔を見ている。



「食べたいのはセナだよ」



「えっ、え……」



そういう意味かと瀬奈は心の中で思った。



「ん……わたしもシンを食べちゃいたい……」



瀬奈の言葉に抑えが効かなくなった。



何度も口づけを繰り返す。



舌をさし入れ、絡め、吸い尽くす。



やっと慣れてきた瀬奈のキスにシンは溺れた。




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