お揃いの絆創膏【短編】
それから兄ちゃんにゆーやちゃんのことを聞いたけど、教えてくれなかった。
唯一教えてくれたのが、
「男みたいな女の子」だった。
もう一度会って、お礼を言いたいな。
そんな思いが通じたのか、僕はもう一度ゆーやちゃんに会えた。
----------------
「…で?」
「ん?」
「その子のどこが初恋なんだよ?」
いちいち俺の話に文句をつけてくる奴だ。
「うるさいな。これからがいいとこなんだから、黙って聞いてろよ」