黒猫
俺があんぐりと口を開けていると…



『どうかしたかい?』


先程ドアの前で聞こえた声と同じ声がした。


ブラウンの髪に柔和な顔に眼鏡。まるで何処かの貴公子のようだ……。



この人がこの眩しい部屋にいるなら納得出来る!


一人でフムフムと納得しているとフフッと笑いながら

「今度新しく生徒会に入るカケル君だよね?
僕は副会長の梶田 棗です。よろしくね?」


梶田さんの声で我に帰った俺は慌てながら返事をした。



「ハッハイ!よろしくお願いします!」



とても優しそうな人に見える……。
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