澤木さんのこと。


「他人同士で繋がってるって思ったって結局はそれは自分の勘違いだったりもすんだよ」

「澤木さん・・」

「俺もお前も・・こいつも。それがたとえ血の繋がった家族でもな」

寂しそうに犬を抱き上げる。


確かにそうかもしれない。


でも

だけど


「澤木さんはあたしが見つけました」

「・・」

「この子も。あたしと澤木さんが見つけました」

「・・そうだな」

「澤木さん、あたしね。誰かが手をさしのべてくれたら、
それだけでもう一人なんかじゃないと思うんです」

「花梨」

「この子もあたしも、澤木さんも。ちゃんと繋がってます」

「お前は..誰かに裏切られてもそう思うのか?」

「裏切られてもです。繋がってる糸が少しでもあるなら」


だからきっと

ううん、あたしだってまだ・・


「そっか」

立ち上がって、それからくるりと反対を向く。


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