【完】きっと、ずっと恋をする
私は、雄太郎が差し出した箱を受け取った。
「たいしたもんじゃないけどさ」
そう言って雄太郎は、下駄箱から靴を出してはいた。
「ありがとう。でも、どうして私の誕生日知ってるの?」
「ん。携帯のアドレス。0214って数字があったからさ」
「……」
胸がキュウっと締め付けられた。
目が熱くなって、涙が出そうになった。
些細なことかもしれないけど、自分のアドレスを雄太郎が細かく見てくれてたってことが嬉しかった。
だって、今まで色々な人とアドレスを交換してきたけれど、誰も気づいたことがなかったから……。
「美月には…色々と世話になってるからな」
「私、世話なんかした?」
「うん」
私は首を捻った。
そんな私を見て雄太郎は笑って、私の頭をポンポンと優しく叩いた。
「じゃあな!バス来るから行く!」
雄太郎はそう言って、玄関から飛び出していった。