【完】きっと、ずっと恋をする

雄太郎からのプレゼントは、球体型のイルミネーションだった。


白い光がキラキラと光って、球体の中央にいるうさぎの周りを踊っていた。


雄太郎がどんな気持ちでこのプレゼントを選んでくれたのか。

それを見るたび顔がにやけてしまう。



「あっ!」



その時気づいた大切なこと。



「チョコ…結局渡せなかった」



雄太郎から貰って、自分はなにも渡さないなんて。



「……ホワイトデーにお返しも兼ねて渡そうかな……」



私はイルミネーションをツンツンとつつきながら、そんなことを考えていた。


バレンタイン一色に染まっていた私の誕生日。


みんなに忘れられていた私の誕生日。


気づいて欲しくてメールアドレスに込めた特別な日。


大好きな雄太郎が気づいてくれた。



「きっと私、世界で一番幸せ者だ」



ありがとう、雄太郎。



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