【完】きっと、ずっと恋をする
3月14日ホワイトデー。
「誕生日のお返しだし…そんなに緊張しなくてもいいよね」
自分にそう言い聞かせているのにも関わらず、私は朝から緊張していた。
いつもは寝坊して、学校にギリギリに登校だけれど、今日は朝一番。
いつもより一本早い電車に乗った。
朝一番に来れば、朝練で来た雄太郎と二人きりになれるかもしれない。
そう思ったから。
ガラガラ
その時、教室の前の扉が空いた。
「あれ…美月」
「あ、おはよー……」
私の声は、緊張でバクバクする心臓と一緒に震えていた。
「今日は早いんだな」
雄太郎が背負っていたスポーツバックを、重そうに机の上に降ろしながら話しかける。
「うん。雄太郎にお返ししようかと思って」
「お返し?」
「うん、ホワイトデーだから。はい、これ!」
私はそう言って、雄太郎に小さな紙袋を渡した。