【完】きっと、ずっと恋をする
三年生。
夏、最後の大会。
男子バスケ部は、決勝まで勝ち進んでいた。
私は試合会場に向かうバスの中で、雄太郎の足にテーピングを巻いていた。
緊張が高まるバスの中。
バスのエンジン音だだけが鳴り響く。
一番後ろの座席で、キャプテンとなった雄太郎がみんなの様子をじっと見つめていた。
「なんか…静か、だね……」
「緊張してるんだろ?」
「雄太郎は緊張してないの?」
「してないわけじゃないけど……」
「けど?」
「キャプテンの俺が、そんなそぶり見せられないだろ?」
雄太郎はそう言ってキュッと唇を結んだ。