【完】きっと、ずっと恋をする
「無理、しないでね?雄太郎はいつもそうして我慢するんだから……」
「我慢も必要なんだよ。……けどさ」
「けど?」
雄太郎は私を見て笑った。
「我慢した自分を褒めてくれる美月がいるって思うと、心がすげえ楽になる」
「え?」
「俺が入院した時さ…あの時の美月の言葉がなかったら、俺今ここにいないかも」
「雄太郎……」
「あ、ほら。早くテーピング巻いてくれよ。着いちゃうだろ?」
「……うん……」
指先から放たれる熱が、雄太郎への気持ちだってこと、雄太郎は気づいてる?
テーピングをきっちりと巻きつけながら、そんなことを思った。
もしかしたら、これで雄太郎の足にテーピングを巻くのは最後になるかもしれない。
そう思ったら、なんだか急に寂しくなって、胸がキチキチと痛んだ。